新紙幣の印刷技術
新紙幣が発行されて4ヶ月ほど経ちます。
最近は電子マネーを利用される方も多く、新紙幣にあまり関心ないなあという方もいらっしゃるかもしれませんが、だんだん旧紙幣から新紙幣に切り替わり始めましたね。
新紙幣は外国の人にも分かり易いようにユニバーサルデザインを採用し、年齢や国籍を問わず多くの人になじみのあるアラビア数字による額面表示を、従来よりも大きくしています。
裏面には、外国の方に人気の高い葛飾北斎の富嶽三十六景が取り入れられておりますので、外国人観光客にも利用促進が期待できるのではないでしょうか。
また、偽造防止の為に下記のような技術を使って印刷しています。
(画像を参照してください)
A 3Dホログラム:銀行券で3Dは世界初。紙幣を左右に傾けると顔が動きます!
B 識別マーク:深凹版(ふかおうはん)印刷 触るとインキが従来より高く盛り上がってざらざらしています。
旧札はマークが小さくインクの盛りも比べるとフラットです。
C 高精細すき入れ:肖像の周辺に模様をいれてさらに偽造しにくくなった。
D パールインキ:傾けると紙幣の両端の中央部にピンク色の光沢が出る。(旧札にも採用されています)
その他にもすき入れバーパターン、特殊発光インキ使用と偽造防止の為の高精細な技術が一枚の紙幣の中にいくつも詰まっていています。
ぜひ新札を透かしたり傾けてみたり、何度も触って日本の印刷技術の凄さを実感してみてください。
(参考:国立印刷局「新しい日本銀行券特設サイト」及び2024年7月4日付 毎日新聞)